一より習ひ

「稽古とは一より習い十を知り、
 十よりかえる元のその一」なのだそう。
 和の世界をマイペースで巡る
 植田伊津子の徒然記です。

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花月の勉強会

さてさて、花月の勉強会である。

この勉強会は、四谷青年部に所属するK社中のメンバーが中心となっていて、毎年「植田さんもどうですか?」と声をかけてくれるもの。ありがたいことである。
わたしは、今春に諸般の事情で青年部を移動をしたので、四谷のときの仲間とは久しぶりに会えたのも、楽しいひとときだった。

予定していた種目は、花月の基本である「平花月(ひらかげつ)」、付物(つきもの)花月の中から「軸荘付(じくかざりつき)花月」「濃茶付花月」、「花寄せ」「雪月花」の七事式であった。

できる範囲で、事前に淡交社の昔の茶道教科で、これらの式の手順を勉強していった。けれど、むなしいかな。花月は本を読んで理解できるものではなく、やはり日常的に訓練していないと身体が動かない。

平花月さえも忘却している部分があって……心底へこんでしまった。

どれもがひどい出来だったけれど、そのひとつが軸荘付花月。

わたくしは今のお稽古場に入ってから、じつは軸荘を一度もしたことがなくて、だから当然のことながら、やり方がわからないのである。
軸なら扱える。でも点前における軸荘では、様式的な順序や、ここではどっちの手で扱うかなども決まっているので、これはこれで、軸荘の点前を知らなければできない。
もちろん軸荘も、本で勉強していったのだ。

水屋でそれらの準備をしていたとき、本日の指導をされたベテランのK先生に
「わたくしは、そんなに短くない期間、お稽古を続けてきたつもりですが、じつは『軸荘』をやったことがないのです」と告白すると、
「軸荘は小習ですよ! ほんとにあなたのお稽古場では軸荘をやらないの?」といわれてしまった。

わがお稽古場は逆勝手の茶室があるので、
他のお稽古場より逆勝手のお点前をよく練習していると思う。
実家でその話をしたとき、お茶の先生をしている実母が「逆勝手のお点前は、私はほとんどやったことがないわね……」と言っていた。
だから母はこの点前に苦手意識があると。

おそらくお稽古場によって、何回も取り組むお点前と、ほとんどやらないお点前があると思う。
内輪的にお稽古をしたり、研究会やゼミに行かないならそれでも支障がないのだろうけれど、たとえば他所に出て、こんなケースに当たると当事者は困惑する。

わが師はサービス精神が旺盛なのか(笑)、御抹茶とお菓子の「お点前」を生徒にさせなければお稽古の「実(じつ)」がない、と思っている節があるようで、壺荘や軸荘を避ける傾向にある。
どちらにしろ、小習はどれもできないといけない課目だから、抜けているものがあっては困る。
先生に相談して、お稽古をつけてくださるよう、お願いしたほうがよさそうだ。

他には、七事式の「雪月花」もできなかった。というより、わたしは、雪月花をするのがはじめてだった。

ふつうのお点前のお稽古は、テニスのシングルスみたいなもので、本人の努力次第では、個人レベルでレベルアップしていけるけれど、花月はバレーのようなチームプレー。

式に参加する5人以上の人間が、札によって役割を振られ、亭主と客があるタイミングがきたら、さっさと席を立って点前をしたり、茶を飲むなどの動作をしなくてはいけない。
でもチームが組めなければ(お稽古場で花月に参加できる人数が少ないと)、花月の練習はできないし、いろいろ悩みどころである。

自分のお稽古場では花月をあまりおこなわないけれど、本人は花月のレベルアップを望む場合、その人はどのように対処されているのだろうか。
花月の実践講座みたいなものが、淡交社の文化講座やグリーンアカデミーにあれば参加してみたいものだ。

お稽古・茶道 | comments(2) | trackbacks(0)

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COMMENTS

Posted by 竹下明日香  at 2011/08/31 3:17 PM
お久しぶりです。久々のお稽古ブログ楽しかったです。
コメントするのは一年ぶりくらいでしょうか。

裏千家では花月にも色々あるのですね。
私は普通の花月(8人で行う)しか参加したことがありませんが、
うちの流派には師匠いわく小花月(5人)や濃茶の花月もあるとのこと。
現在は月1回のお稽古量ではどうしようもないのですが、
植田さんのブログを拝見していると知らないことが多くて焦ります。
18年間、リフレッシュしに遊びに行ってるだけだなぁと。

将来師匠になろうなどとは考えていないので私はその程度で
いいのですが、中にはこの程度で思いあがってしまう後輩もいるので
そういう若い子に植田さんのブログを紹介したいです。

これからも茶道や着物に関するブログを楽しみにしております。
Posted by 植田伊津子  at 2011/09/13 6:27 PM
竹下さん

コメントの承認がずいぶん遅くなりましてすみません(T_T)。
まったくわたくしは、いろんな見落としがあり……せっかくコメントくださっていたのに、失礼しました。

竹下さんの流派を存じ上げませんが、いろいろあるんでしょうね。

わたくしたちの花月(平花月の他、濃茶付、炭付、貴人清次、貴人清次濃茶付、壺荘付などのいわゆる猊嬖(つきもの)花月瓠砲、竹下さんのいわれる小花月のようで、裏千家では、員茶(かずちゃ)や茶カブキ、廻り花、廻り炭、花寄せ、雪月花、仙遊……など花月の応用系になると、5人以上でおこなうとされています。

お茶のお稽古ではいろんな取り組み方があって、わたしのように少々しゃかりきになっている人もいれば、あまり勉強しすぎないで雰囲気を楽しんでいる方もたくさんおられますよね。

わたしは、その人にとって、茶の湯が「心の糧(かて)」となっているなら、いろんなかたちがあっていいと思います。
それぞれに楽しみながら、マイペースで行きましょう!


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